住まい選びを変える 中古マンション×リノベーション
最終更新:2022年10月24日

リノベーションとは?リフォームとの違いや流れを徹底解説

最近よく耳にする「リノベーション」。似たような意味の言葉として「リフォーム」があります。この二つの言葉の間には、異なる明確な定義があるワケではありません。ただ実際には「リノベーション」と「リフォーム」という言葉は、異なるニュアンスで使われることが多いのです。今回はその辺りのお話をさせていただきます。
間取り設計図

リノベーションとは

リノベーションとは、簡単にいうと「建物に“付加価値”を加えること」、つまり現状の部屋を大きく変えて、「住みたいと思える部屋に改装すること」と言えます。たとえば、以下のような内容はリノベーション工事と言えます。

・家族の対話の時間を増やすために、独立性キッチンからオープン型キッチンへ間取りを変更する

・空気環境を快適にするために、湿度を一定に保ち、においも吸収してくれるエコカラットという特殊なクロスを壁全面に取り入れる

・従来の一般的なデザインのマンションから北欧風のデザインに全面的に変更する

一口にリノベーションといっても、様々な種類がありますが、「居住者の好み・希望のスタイルに合わせた改装」であるという点はすべてのリノベーションの概念に共通して言えます。
単純に「住むため」というより「こんな家に住みたい」という理想を、実際の部屋の間取り、設備、機能などに落とし込んでいるのがリノベーション、ということですね。

間取りを大きく変える、内装を自分好みのデザインにアレンジする、古くなった内装や設備を一新して新築並みにに使いやすくする・・・

そういった、「これまで以上」「プラスアルファ」といった要素が、リノベーションでの改装にともなうイメージです。

→ リノベーションには種類がある!?フルオーダーリノベとセミオーダーリノベの違いは?

リフォームとは

一方、リフォームは「劣化・故障する以前の、元の状態に(またはそれに近い状態に)戻す」工事と言えます。
そのため、リフォームは「原状回復工事」と呼ばれることもあります。具体的には以下のような内容のものが、
一般に「リフォーム工事」と言われます。

・子供が傷をつけてしまった建具や設備を補修する

・ペットの影響で傷ついたクロスとフローリングを新しいものに張り替える

・経年劣化している玄関タイルを新しく張り替える

リノベーションと同じくリフォームも様々な方法がありますが、「元の状態に戻す」という点は各リフォームで共通しています。
つまり、劣化した箇所を補修し、マイナスをゼロにするための工事がリフォームと言えます。

リノベーションとリフォームの違いとは?

リノベーションとリフォームの違いは、とてもざっくりした言い方をすると、「自分の住みたい部屋をつくる」か、「劣化・故障する前の元の状態に戻す」か、という違いです。もちろん、前者がリノベーションで、後者がリフォームです。

言い方を変えると、「マイナス(劣化・故障)をプラス(付加価値)にする」のがリノベーションで、「マイナス(劣化・故障)をゼロ(元の状態に戻す)にする」のがリフォームと言えます。
  リフォーム リノベーション
定義 劣化・故障する前の状態に戻す 住まいに付加価値を与える
工事規模 小規模なことが多い 大規模になりやすい
住宅の性能 内装や設備の交換にとどまる 住み心地を向上できる

工事規模の違い

工事の規模についても、両者の間にはおのずと違いがでてくることがあります。「リノベーション」=「自分の住みたい部屋にする」という目的で改装を検討すると、部屋の一部にとどまらず、間取りの変更や室内の全面改修に至るケースが「リフォーム」に比べて必然的に多くなるからです。

ただし、本来は工事の規模の違いでリノベーションとリフォームを区分しているわけではないため、必ずしも「物件の部分的な工事をするものがリフォーム」「全面的に改装するのがリノベーション」というわけではありません。部分的なリノベーションもあれば、全面改装のリフォームもありますし、その逆もあります。

マンションの場合、個人で改装できるのは専有部分に限られるため、戸建てに比べると工事規模がコンパクトになる傾向があります。なお、共用部分には外壁・バルコニー・窓・玄関などが該当しますが、内窓を追加で取り付けたり、玄関ドアの内側を塗装したりすることは可能です。

一方、戸建の場合は建築基準法の範囲内であれば、工事内容に制約がないため、構造躯体の補強工事・外壁塗装・外構工事・増改築といった大規模な改装も可能です。

住宅の性能

住まいの性能を向上する工事かどうかという観点から、リフォームとリノベーションを区別することもできます。内装や設備は一新するものの住宅性能に変化がない場合はリフォーム、新築時よりも住宅性能がアップする場合はリノベーション、という考えです。

住宅性能をアップするリノベーションで、ただ単に見た目をキレイにするだけではなく、住みやすさを向上し、長く安心して暮らせるようになります。住宅性能の種類には断熱性(省エネルギー性)・耐震性・バリアフリー性などがあります。

・断熱工事…壁や床の内側に断熱材を追加する、窓のサッシを断熱性能の高い樹脂製品に交換する、複層ガラスに交換する、既存の窓に内窓を取り付けて2重窓にする、など
・耐震工事(戸建て)…柱や土台に耐震補強金具を取り付ける、構造用合板を取り付ける、耐力壁を追加する、など
・バリアフリー工事…床をフラットにする、手すりを設置する、玄関を引き戸にして車椅子で出入りしやすくする、浴室やトイレを広くして介助しやすくする、寝室とトイレを近くする、など

リノベーションとリフォームにかかる費用の比較

リノベーションにかかる費用

中古住宅のフルリノベーション費用は工事の内容により大きく異なりますが、大まかな費用相場は下表のとおりです。マンションは一戸建てよりもコストが低い傾向がありますが、断熱改修を行ったり、水まわりにハイグレードな設備を採用したりすると、25万円/㎡を超えるケースもあります。
住宅種類 費用相場
マンション 10~17万円/㎡
一戸建て 20~25万円/㎡

リフォームにかかる費用

リフォームの費用は工事の種類や施工面積によって異なるため、単純な比較は難しくなります。特にキッチンは設備グレードによって価格に大きな差が出やすいです。また、部分リフォームを繰り返すよりも、複数箇所をまとめて一度に施工する方が、工事費用の総額は安くなります。
リフォーム箇所 費用相場
キッチン 50〜120万円(キッチンのみ入れ替え)
100〜150万円(周囲の内装も含む)
トイレ 10〜25万円(便器の交換)
25〜50万円(内装まで一新)
浴室 50〜140万円(システムバス→システムバス)
65〜150万円(在来工法→システムバス)
洗面室 〜20万円(洗面台の交換)
20〜50万円(内装まで一新)
クロス張り替え 2.6〜4.8万円(6畳・スタンダードクロス)
4.0〜6.8万円(6畳・ハイグレードクロス)
フローリング張り替え 10〜15万円(6畳・スタンダード)
14〜17万円(6畳・遮音フローリング)

リノベーションのメリット、デメリット

リフォームと比較すると、リノベーションにはどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。
それぞれみていきましょう。
項目 詳細
メリット ①新築よりもコストを抑えられる
②立地条件がいい
③今どきの間取りや最新の設備にできる
④ライフスタイルや家族構成に合った住まいにできる
⑤好みのデザインの住まいに変えられる
⑥資産価値が向上する
⑦環境問題に貢献している
デメリット ①居住できるまでの期間が長くなる
②工事費用が高くなり、リフォームローンでまかなえないことがある
③ローンの金利が高くなることがある
④建物の耐久性が低いことがある
⑤個性的なリノベーションをすると売りにくい
⑥リノベーションの自由度は物件による

リノベーションとリフォームどっちがいい?どんな人に向いている?

リノベーションが向いている人

・間取りを変えたい
部屋の位置を入れ替えて変えて効率の良い生活動線にしたい、子ども部屋を確保するために居室を増やしたい、子どもが独立したので部屋数を減らしたい、といった希望がある人には、間取り変更をともなうリノベーションが適しています。

・住まいの性能をアップしたい
室内をすべて解体してから行うスケルトンリノベーションであれば、壁や床に断熱材追加して省エネルギー性能をしたり、建物の構造に耐震補強工事をしたりすることができます。

・新築同様にしたい
老朽化した内装や設備を入れ替えて、新築同様の空間にしたい人にはリノベーションがおすすめです。スケルトンリノベーションなら、自分好みのこだわりのインテリアや個性的な間取りも実現できます。

リフォームが向いている人

・工事費用を抑えたい
必要な箇所だけをリフォームすることで、予算の範囲内で住まいをリフレッシュすることができます。中古住宅ではキッチンや浴室といった水まわりに使用感が出やすいため、これらの設備を優先的に入れ替える人が多いようです。

・できるだけ早く入居したい
転職や子どもの入学時期などの事情からできるだけ早めに入居したい人には、部分リフォームが向いています。リフォームの範囲が狭く簡易な工事になるほど、工期も短くなります。

・今の住まいのイメージを変えたくない
室内を一新するリノベーションは住まいの印象を大きく変えてしまいます。今の間取りを気に入っている人、イメージを変えたくない、という人にはリフォームが向いているでしょう。

リノベーションの流れ/スケジュール

  • STAGE.1
     ライフプラン&資金計画 
    1
    ご相談(ヒアリング)・ライフプラン
    &資金計画
    ご相談(ヒアリング)・ライフプラン&資金計画

    お客様のご予算、住みたいエリア、ご希望の広さ、家族構成などをしっかりヒアリング。
    現状のライフスタイルを把握した上で、将来を見据えた住まい計画をご一緒に考えます。

    2
    物件探し・ローン審査
    物件探し・ローン審査

    当社厳選の物件をご提案し、お客様と内覧しながらニーズに合う物件を探します。
    決定後は、ローン返済計画についてお話します。

  • 既に物件をお持ちの方はこちら
    STAGE.2
     具体的な仕様の決定 
    3
    設計デザイナーによる間取りの
    ご提案・プラン決定
    設計デザイナーによる間取りのご提案・プラン決定

    お部屋をイメージしやすいように写真や本、イメージマップを使って設計士との打ち合わせを行います。お客様とのヒアリングの結果を設計デザイナーが詳細に具現化。お客様のライフスタイルに合わせた、オリジナリティに富んだ間取りをご提案します。

    4
    仕様・設備の決定
    仕様・設備の決定

    間取りが決定したら設備や細部の仕様を詰めていきます。
    壁材や床材など、お部屋のイメージをより理想に近づけるため、ディテールまでしっかりこだわります。

  • STAGE.3
     工事着工&完成 
    5
    解体後の確認
    解体後の確認

    マンション建造の骨組みが見えるスケルトン※状態まで解体し、お客様にご確認いただきます。
    現地で現場監督と施工イメージをすり合わせます。
    ※設計・施工内容については物件の構造などに応じて個別にご相談させていただきます。

    6
    中間確認
    中間確認

    リノベーション施工中の状態をご確認いただきます。
    配線・配管の位置など、お客様ご自身の目で確認できるのでとても安心です。

    7
    最終確認
    最終確認

    リノベーション工事が完了。
    施工の状況を細部まで確認いただいたら、いよいよお引越しです。

  • GOAL
    ついに憧れの住まいが完成!
    ついに憧れの住まいが完成!

    安心で安全な住まいを約束する〈アフターサービス保証書〉をお渡しします。
    お引渡し後もしっかりサポート!

以上、リフォームとリノベーションについて、解説しました。
概念的な違いでしかありませんが、大まかにイメージを持っていただけるとありがたいですね。

もっと詳しい話を聞いてみたいという方には「リノベーション基礎講座」というセミナーもございますので、ぜひ参加してみてください。

費用・予算別のリノベーション内容

さて、リノベーションとリフォームにはそれぞれどのぐらいの費用面での違いはあるのでしょうか。
結論から言うと、リノベーションだからこのぐらい、リフォームだからこのぐらい、という費用面の差はありません。
基本的にはそれぞれ工事規模により異なります。前述したとおり、リノベーションもリフォームも工事規模によって定義しているわけではありませんので、どっちがどっち、というわけではないのですね。

また、工事規模だけでなく、物件を購入するかどうかによっても総額の費用は異なります。(こちらの記事では、物件購入とリノベーションを同時に実施した場合の費用を、さらにはローンに関することはこちらの記事で詳しく紹介していますので、ご参照ください。)ここでは、それぞれざっくりどれぐらいの費用をかければ、どれぐらいのリノベーション工事ができるかを見てみましょう。
費用 規模感 リノベーション内容
100~300万円 特定箇所 トイレ・キッチンなど
温度調節用便座 / 洗浄機付きトイレなど
300~800万円 中規模工事 間取りの変更(3LDK→1LDK) / 子供部屋の増設など
800~1000万円 大規模工事 各所設備のアップデート
アイランドキッチンへの変更 / 食洗器の備え付け対応など
1000万円以上 物件全体工事 各所設備のアップデート
アイランドキッチンへの変更 / 食洗器の備え付け対応など
+
間取りの変更(3LDK→1LDK) / 子供部屋の増設など

費用100~300万円のリノベーション

部分的・局所的に工事をする場合は、これぐらいの費用でできます。


例えば、キッチンや洗面台の収納が水で傷んでいるので一新したい、トイレが昔ながらのものなので温度調節便座・洗浄機付きにしたい、といったときに実施するリノベーションです。また、収納スペースが少ないので、リビングの壁一面に改装し新たな収納スペースをつくる、といったこともこのぐらいの費用で実現できます。

費用300~800万円のリノベーション

こちらも部分的なリノベーションにはなりますが、もう少し大規模な工事が可能です。


この費用帯では、主に間取りの一部を変えるような内容になることが多いです。例えば、物件3LDKと部屋数はそこそこあるものの、ひとつひとつが手狭のため、壁をぶち抜いて1LDKにしたい、といった場合。あるいは、以前は広いリビングだったが、子供が大きくなったため個室を用意する必要があり、リビングを壁で仕切って部屋を増設する、といった場合。壁と床、裏側にある配線等をいじる必要がありますので、そうしたリノベーション工事にはこのぐらいの費用が必要になります。費用の幅が大きいのは、結局実現したいこととそこのどのぐらいの手間・工数がかかるかにより、費用が大きく異なる、ということです。

費用800~1,000万円のリノベーション

この費用帯では、全面変更とはいかずとも、かなり大きな改装をすることが可能です。


例えば、マンションの面積の大部分を占めるリビングが、昔ながらのデザインや設備で、住み心地や使い勝手があまりよくない、といった時も、このぐらいの費用をかければ多くの部分に手を入れるリノベーション工事が可能です。間取りの変更はもちろん、昔ながらのキッチンを好みのカラー・好みの機能を配したシステムキッチンに変更するとともに、食器洗い機やオーブンを設置する。あるいはクローズ型のキッチンを人気のオープン型のアイランドキッチンに変更する。床材に白い味のある木材を活用し、西海岸風の部屋にする…などなど。このレベルの投資ができれば、単純な改装の域を超えて、かなり自分好みのデザイン・機能にすることができるでしょう。

費用1000万円以上のリノベーション

この費用帯であれば、平均的な中古マンションであれば物件全体に及ぶレベルで、
デザイン性・機能性の高いリノベーション工事が可能です。


一戸建てであればまた異なりますが、中古マンションであれば古い床材や部屋の内壁を取り除き、住んでいれば目に入ってこない配管・配線の交換といったところから、リノベーション工事が始めることができます。中古マンションであれば物件の骨格・構造部分を変更することはできませんが、裏側の配線・配管、床材や壁材を変更することで、取り返しのつかない水漏れなどのトラブルのリスクを低くすることができます。当然ながら、間取りを変更して、(配管の位置にもよりますが)水回りの変更、リビングを狭くしたり広くしたり、あるいは収納を増やしたり減らしたりするなど、部屋の内部構造を大きく変えることもできます。また、デザインや機能にもこだわって、自分好みのテイストを導入したり、設備機器を新しいものに一新し、新築並の住み心地も実現できるでしょう。一般的にイメージされるリノベーション工事というのは、この規模のものが多いですね。

リノベーションの
施工事例

まとめ:
「リノベーション」に
関するよくある質問

  • Q

    リノベーションってなんのことですか?

    A

    リノベーションとは、簡単にいうと「建物に“付加価値”を加えること」、つまり現状の部屋を大きく変えて、「住みたいと思える部屋に改装すること」と言えます。

  • Q

    リノベーションとリフォームの違いは?

    A

    リノベーションとリフォームの違いは、とてもざっくりした言い方をすると、「自分の住みたい部屋をつくる」か、「劣化・故障する前の元の状態に戻す」か、という違いです。もちろん、前者がリノベーションで、後者がリフォームです。言い方を変えると、「マイナス(劣化・故障)をプラス(付加価値)にする」のがリノベーションで、「マイナス(劣化・故障)をゼロ(元の状態に戻す)にする」のがリフォームと言えます。

  • Q

    リノベーションの費用はいくら?

    A

    リノベーションだからこれくらいかかる、という目安があるわけではありません。基本的にはそれぞれ工事規模により異なります。設置する設備によっても異なりますが、部分的なリノベーションでも100万円程度~、物件全体(50~60㎡の場合)となれば800万円~1,000万円程度と考えれば良いでしょう。

  • Q

    リノベーションのメリットは?

    A

    ①今どきの間取りや最新の設備にできる、
    ②ライフスタイルや家族構成に合った住まいにできる、
    ③好みのデザインの住まいに変えられる、
    ④最新の設備の導入や床や壁の中に隠れている給排水管・配線を交換することにより永く安心して暮らせるため資産価値が向上する、といったことが挙げられます。

  • Q

    リノベーションのデメリットは?

    A

    ①工事費用が高くなり、リフォームローンでまかなえないことがある、
    ②個性的なリノベーションをすると売りにくくなってしまう、
    ③構造によっては思い通りの間取りににリノベーションできないこともある、
    ④物件を購入してリノベーションする場合、工事期間がある分居住できるまでの期間が長くなる、といったことが挙げられます。

以上、リフォームとリノベーションについて、解説しました。
概念的な違いでしかありませんが、大まかにイメージを持っていただけるとありがたいですね。

もっと詳しい話を聞いてみたいという方には「リノベーション基礎講座」というセミナーもございますので、ぜひ参加してみてください。

グローバルベイスでは
リノベーションに関するご相談をお待ちしております

グローバルベイスは豊富な実績・経験からお客様ひとりひとりにあったリノベーションプランをご提案しております。
リノベーションについてわからないことがあればお問い合わせください。

リノベーションの
進め方について相談